砂丘の勉強会がありました

MAKAI BEACH FESのイベント会場である国営木曽三川公園ワイルドネイチャープラザにて、「祖父江砂丘を学ぶ会」が開催されました。

祖父江砂丘は、全国でも数少ない川にできる砂丘(河畔砂丘)です。その中でも、砂地の景観が残るのは、日本で唯一、祖父江砂丘だけなのです!

そんな貴重な砂丘の成り立ち、現在の砂丘への移り変わり、砂丘をどう守るか、どんな生き物がいるのかなどを勉強会で学びました。

今回の勉強会の主催者である、玉野総合コンサルタントさんのお話ののち、名古屋工業大学からお越しになった、増田先生のお話を伺いました。

増田先生のお話。子供も興味津々

伊吹おろしに飛ばされた木曽川にたまった砂が高い場所に積み重なって砂丘ができたことや、祖父江砂丘には絶滅危惧種に指定された貴重な植物が生息していることもわかりました。

室内での座学を終え、次は実際に砂丘に行って散策です。

ここにあるのは外来種。みんなで抜いてみよう

貴重な在来種はどの植物で、駆除すべき外来種はどれかということを、増田先生にお聞きし、スコップで抜いてみました。

大人も子供も楽しそうに取り組んでいました。

私もやってみたものの…抜けない。手だけでは無理でした。

在来種を守ることで、生態系を守ることに繋がると教えていただきました。

砂丘には動物も立ち寄るみたいです。

この穴はなんの動物かわかりますか?

結構大きな穴。カメラを中に入れて見てみたい…

これ実は、キツネがつくった穴なんです。夜に活動するため、昼は見れないけれど、こういった穴がたくさん開いていました。

植物だけでなく、動物の生息地としても大事な砂丘なんですね。

最後に、砂を運んでくる伊吹おろしを体感してみよう。ということで、一人一つ紙風船を膨らませ、「せーの」で飛ばしてみました。

コロコロと一定方向に転がっていきました。この強い風のおかげで、砂が動くんですね。

しかしながら、最近は樹木が増えたり、外来種や雑草が増えたことで、砂が動きにくくなっているそうです。

本来は風などによって砂が動くので、植物が生育しにくい環境を作り、砂丘の環境が守られています。しかし、砂が動きにくくなった祖父江砂丘では、私たちが砂を動かさないといけないのです。

今回の勉強会で言われたことで、強く印象に残ったことがあります。

「どんどん利用して、砂を動かすことで、環境を守ることができる」

砂丘の保全のためにも、私たちmizube38は砂丘でどんどん活動していくべきだなと改めて実感しました。

そして、多くの人に砂丘保全の大切さが広まって、みんなが大好きな場所になっていったら嬉しいなと思った1日でした!